極細の針を皮膚にごく浅くあて、微細な傷を治す力とピーリング剤の力でコラーゲンを新しく作成させて、皮膚の凹凸の改善や開いて見える毛穴、毛孔性苔癬などの改善をはかります。
麻酔クリームを使うので痛みはほどんどございません。
ヴェルヴェットスキン
ニキビ跡の浅い凹みや、肌触りのざらつきが気になる方へ
こんな人におすすめ
- ニキビの凹み跡を改善したい方
- 毛穴開きを目立たなくしたい方
- 顔の細かいシワが気になる方
- 首のちりめんジワが気になる方
- 化粧ノリを良くしたい方
- 二の腕のブツブツ(毛孔性苔癬)に悩んでいる方
ヴェルヴェットスキンとは
ダーマペンを施術した直後にマッサージピール(コラーゲンピール)を行う事で、ダーマペンで開けた微細な無数の穴からピーリング剤を皮膚の深くに浸透させ、コラーゲンを刺激、新たに作る事でニキビ凹み跡・小ジワ・ちりめんジワ・たるみ毛穴・肌の光沢感などの改善をはかる施術です。
ヴェルヴェットスキンで使う機器
ヴェルヴェットスキンでは皮膚に微細な穴を開けるためダーマペンという機器を使用します。
ダーマペンはマイクロニードリングデバイスと呼ばれるもので、機器の先端に微細な針がついており、刺入の深さ0.3mmから3.0mmまで0.1mm単位で設定でき、一秒間に最大1920個の穴を開ける事ができます。
オーストラリアのDermapenWorld社が開発したもので
アメリカでFDA(日本での厚生労働省のような機関)の認可を取得しています。
DermapenWorld公式ページはこちら
ヴェルヴェットスキンで使う薬剤
ヴェルヴェットスキンではマッサージピール(コラーゲンピール)という薬剤を使用します。PRX-T33®という製品名で、有効成分にトリクロロ酢酸、過酸化水素、コウジ酸を含有します。
トリクロロ酢酸のみだととても刺激が強く表面の白色化(フロスティング)を起こしてしまう薬剤なのですが、過酸化水素が皮膚表面でのトリクロロ酢酸の反応を調整する事で、表皮に過剰なダメージを与えずに深くピーリング剤が浸透し成長因子やコラーゲンを増やす働きをもたらす仕組みができあがりました。またPRX-T33®にはコウジ酸が含まれており、メラニン生成抑制作用があるので繰り返しの施術により美白効果が期待できます。
PRX-T33®はイタリアのWiQo med社より2012年に発売され、欧州にて国際特許を取得しています。
<薬剤について詳しく知りたい方はこちら>
EU加盟国で製品を販売する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たした証明となるCEマークを取得しています。
ヴェルヴェットスキンの効果
ダーマペンによる無数に針穴を開けコラーゲンを新たに作る力と、皮膚の表面の細かい凹凸を改善する力+マッサージピールによるコラーゲンを増やす力や皮膚表面の凹凸を改善する力により、ニキビ跡のへこみの改善や、肌のざらつきの改善によるツヤ感や化粧ノリアップ、毛孔性苔癬(二の腕のブツブツ)の改善などが期待できます。またマッサージピールに含まれるコウジ酸による美白効果が期待できます。
コラーゲンなどが増えると皮膚の弾力やハリ感が増し、細かい小ジワの改善に繋がります。コラーゲンは加齢や紫外線ダメージによって壊され、作る力も低下しますので、加齢や紫外線環境下によって皮内のコラーゲンは質も量も低下した状態となります。すると、皮膚の弾力はなくなり、小ジワやちりめんジワが目立ち、毛穴は楕円形にたるみ、お顔の光沢感がなくなり、いわゆる「老けた肌」となるわけです。このコラーゲンの量が低下した状態を日光変性、Solar Elastosisなどと呼びます。
この施術によりコラーゲンを刺激し劣化を防ぎ、エイジングケアのみならずリバイタライゼーション(肌質の改善、若返り)を目指します。
また、ヴェルヴェットスキンには表皮の細胞の生まれ変わりであるターンオーバーを正常化する作用がありますので、毛孔性苔癬(二の腕のブツブツ)の改善法の選択肢の一つとなります。
ヴェルヴェットスキンの施術間隔と治療回数
施術間隔は最短3週間に1回です。ざっくり月1回程度と捉えてよいでしょう。
治療回数は、複数回の施術により徐々に肌質改善やニキビ跡などの凹凸を修正していきますので、まずは5回を効果判定の目安とし、その時点で肌質管理の今後の指針ついてまたアドバイスさせて頂きます。
治療の流れ
メイクや日焼け止めなど何も塗らずにお越し下さい。塗っていらっしゃる場合は、予約時間より少し早めにご来院頂き予め落として下さい。
麻酔クリームを塗布し、ラップをして30分程度お待ち頂きます。
その後麻酔クリームを拭き取り、まずダーマペンの施術を致します。通常痛みはほとんどございませんが、ダーマペンの針の振動感を感じます。ダーマペンの微細な針により血が多少滲みますが、問題ございません。
ダーマペンが終わりましたら、その上からピーリング剤を塗布します。塗布した直後はピーリング剤によるひりつきや灼熱感があります。十分に浸透させたらピーリング剤を拭き取り、終了となります。
ダウンタイムとアフターケア
施術後はダーマペンの針による赤みがありますが、数日~1週間かけて徐々にひきます。
・当日
何も塗らずにお過ごし下さい。赤みやヒリヒリとした熱感、腫れ、むくみ、内出血、乾燥によるかゆみなどの症状が見られる事があります。帰宅後ひりつきを顕著に感じる場合は、冷やして頂くと血管が収縮しておさまりが早くなります。
入浴はシャワーのみとして下さい。入浴や飲酒などで血行をよくすると、内出血の悪化や出血の恐れがあります。洗顔は避けて下さい。
・翌日以降
化粧水、乳液などのスキンケア、メイク、日焼け止めの塗布が可能です。ピーリング作用や刺激感のあるスキンケア品は、赤みが完全にひくまで使用を控えて下さい。
ダウンタイムの一環として、一時的な皮膚のごわつき、皮むけ、かゆみを感じる場合がありますが、ターンオーバーの促進やピーリング効果によるものです。ごわつきや皮むけに対しては保湿を十分に行ってください。かゆみが強い場合、黄色い膿などが出る場合はご連絡下さい。
赤みがひき、肌の一時的なごわつきなどがおさまると、通常1〜2週間後くらいから施術の効果を感じて頂けます。月1回の施術×5回を1クールとし、効果判定や継続するかを考えるタイミングの目安として再度今後の指針を一緒に考えましょう。
※あまり針を深くしすぎると色素沈着に繋がる事があります。患者さまの皮膚状態によって適切な深さの針を設定する必要があり、皮膚科専門の医療機関を選ぶメリットはこういった皮膚構造をそもそも理解しているかというところにあります。
※二の腕の毛孔性苔癬の治療では一時的な色素沈着が顔の施術より出やすいです。また、効く人と効かない人と個人差がありますので、当院では腕は3回程度の施術を、自身に合っているかの効果判定の目安としています。
メイク、洗顔、入浴
【メイク、洗顔】
翌日より可能です。
【入浴】
シャワーは当日、入浴は翌日より可能です。翌日もひりつきがある場合は、おさまるまでシャワーのみとして下さい。
リスク、副作用
細かい出血、内出血、赤み、掻痒、かわむけ、かさぶた、色素沈着
※本治療は自由診療です。
日医薬品医療機器等法上の承認:国内未承認、ダーマペン:FDA(米国食品医薬品局)承認、マッサージピール:EMA(European Medicines Agency:欧州医薬品庁)承認
医薬品医療機器等法上に基づき、当院の医師が国内販売代理店より個人輸入の手続きで入手した医薬品を使用します。国内においては、他の同一の性能を有する承認品はありません。個人輸入において注意すべき医薬品等について詳しくはこちらをご覧ください。諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
施術を避ける箇所、受けられない方
・炎症性のニキビ、その他皮膚疾患のある所
・肝斑のある所
・妊娠中の方
・重度の金属アレルギーの方
・麻酔にアレルギーのある方
・極度の敏感肌で治療に不適と診断された方
・トリクロロ酢酸やコウジ酸に対して過敏症のある方
他施術との比較
・ダーマペン
マッサージピールを使用しない施術で、ヴェルヴェットの下位互換となります。
・マッサージピール(コラーゲンピール)
本施術のダーマペンによる穴あけの工程をしないでピーリング剤のみを塗布する方法です。
一回のダウンタイム・効果・値段の全てがヴェルヴェットより低いです。
・炭酸ガスフラクショナル
ニキビの頑固な凹み傷や鼻の毛穴の凹凸はヴェルヴェットのみでの改善が難しいので、本施術よりダウンタイムも効果も高い炭酸ガスフラクショナルがオススメです。
くわしくはこちら
・スネコス注射
肌のハリを出すためには皮膚のコラーゲンを増やす必要がありますが、ヴェルヴェットのように針とピーリング剤で行うのではなく皮膚に極細の注射を浅く細かく行いコラーゲン増生を計るもので、ヴェルヴェットよりダウンタイムが少ないのが特徴です。
くわしくはこちら
料金(税込)
- 全顔 or 首 1回
- 26,400円
- 全顔 or 首 5回
- 121,000円
- 両二の腕 1回
- 49,500円
麻酔クリームを使用する施術は麻酔クリーム代2,750円/回がかかります。