TCAピーリングとは
TCAピーリングとはケミカルピーリングの一種で、icepick scarと呼ばれるニキビの鋭く深い凹み跡の治療に適応があります。
TCAピーリングとはケミカルピーリングの一種で、icepick scarと呼ばれるニキビの鋭く深い凹み跡の治療に適応があります。
TCAピーリングではトリクロロ酢酸という薬剤を使用します。真皮まで深く浸透し作用するタイプの、ケミカルピーリング剤の中では強力なものです。
20-100%の濃度で使用報告がありますが、当院では標準的には30-40%の濃度を選択します。
下の写真のような鋭く深いニキビの凹み跡「ice-pick scar」に対し使用します。
icepick scarと呼ばれるニキビの凹み跡にピンポイントに塗布し、凹み跡をわざと溶かすように傷つけ、その傷を治す力を使って徐々にニキビ跡を改善させる効果が期待できます。頑張れば完全な真っ平になる事もありますが、多くは目立たなくなる程度が現実的なゴールとお考え下さい。ヴェルヴェットスキンや炭酸ガスレーザーと組み合わせる事でさらなるニキビ跡の改善が見込めます。
1回だけの施術ではあまり変わらないので、月1回の間隔で、まずは5回程施術されると良いと思います。4〜5回目くらいの施術から改善を実感されるケースが多いです。5回程施術した時点で、TCAピーリングをさらに続けるべきか他の施術に移行または組み合わせるべきか、最善策をお伝え致します。
施術部位は何も塗布せずにお越し下さい。メイクなどしていらっしゃる場合は、予約時間の15分前にお越しいただき、あらかじめ施術部位のメイクを落としてお待ちください。(院内にメイク落としの用意がございます)
ニキビ跡に対しTCAピーリングを、細かくピンポイントに塗布します。塗布直後から、ピーリング剤の力で皮膚が白色化するフロスティングとよばれる現象が起こります。十分にニキビ跡に作用させたら、軟膏、テープを貼り終了となります。
施術直後より、ひりつきや軽度のかゆみを感じる事がありますが、触らないようにして下さい。
跡に貼るシールをお渡ししますので、貼りっぱなしにして下さい。
施術した箇所から浸出液がでますので、シールが水分を吸ってふやけきってしまったら貼りかえて下さい。1〜2日に1回の貼り換えで十分です。洗顔時はシールをとって大丈夫ですので、洗顔後新しいシールを貼ってください。
約1〜2週間で皮膚が再生し、浸出液がでなくなります。完全に浸出液がでなくなったらテープは不要ですが、その後も強く擦らないようにして下さい。赤みがまだ残る事と思いますが、徐々にひいていきます。赤みがほとんどひいたら、次回の施術が可能です。
【メイク】
施術部位以外のメイクは当日より可能です。施術部位はテープを貼りっぱなしにするため、傷が治りテープが不要になった段階でメイクが可能です。
【洗顔】
施術部位以外の洗顔は当日より可能です。施術部位は2日後より、洗顔時にテープをはがして軽くシャワーで流してください。その際、指で直接擦らないようにして下さい。洗顔後、化粧水は傷口に直接つかないようにしてください。刺激感や傷口の悪化につながる恐れがあります。
【入浴】
当日より可能です。
たまにある副作用:赤み、掻痒、皮膚感染症、色素沈着
稀にある副作用:傷跡の悪化
・皮膚炎、感染症のある所
・前回の施術の赤みがまだひいていない所
・サリチル酸マクロゴールピーリング…古い角質や皮脂を溶かして肌の表面や毛穴を整えるピーリングです。
・マッサージピール…コラーゲンを増やして肌にハリを出すためのピーリング剤です。ダーマペンと組み合わせて「ヴェルヴェットスキン」という施術を何回か行う事で、浅いニキビ凹み跡や細かな皮膚のざらつきを改善できます。