マッサージピール（コラーゲンピール）

マッサージピール（コラーゲンピール）とは

マッサージピールとはケミカルピーリングの一種で、主に真皮のコラーゲンのケアに焦点をおいたタイプのピーリング剤です。10 年の臨床研究を経てRossana Castellana 博士がイタリアで開発し2012年から長らく世界中で取り扱われている薬剤で、グリコール酸やトリクロロ酢酸にあるような激しい皮むけや白色化（フロスティング）が起こらないのが特徴です。

マッサージピール（コラーゲンピール）で使う薬剤

PRX-T33®という薬剤を使用します。有効成分にトリクロロ酢酸（TCA）、過酸化水素（H2O2）、コウジ酸を含有します。
トリクロロ酢酸のみだととても刺激が強く表面の白色化（フロスティング）を起こしてしまう薬剤なのですが、過酸化水素が皮膚表面でのトリクロロ酢酸の反応を調整する事で、表皮に過剰なダメージを与えずに深くピーリング剤が浸透し成長因子やコラーゲンを増やす働きをもたらす仕組みができあがりました。
PRX-T33®はイタリアのWiQo med社より2012年に発売され、欧州にて国際特許を取得しています。
<薬剤について詳しく知りたい方はこちら>

マッサージピール（コラーゲンピール）の効果

「注射のいらない皮膚のバイオリバイタライゼーション（肌質改善、若返り）」
たるみ毛穴・小ジワちりめんジワの改善、肌の弾力改善、美白効果が期待できます。

過酸化水素（H2O2）、トリクロロ酢酸（TCA）により成長因子が刺激されコラーゲンやエラスチンなどが新しく作られるきっかけとなります。
コラーゲンなどが増えると皮膚の弾力やハリ感が増し、細かい小ジワの改善に繋がります。コラーゲンは加齢や紫外線ダメージによって壊され、作る力も低下しますので、加齢や紫外線環境下によって皮内のコラーゲンは質も量も低下した状態となります。すると、皮膚の弾力はなくなり、小ジワやちりめんジワが目立ち、毛穴は楕円形にたるみ、お顔の光沢感がなくなり、いわゆる「老けた肌」となるわけです。この皮内のコラーゲンの量が低下した状態を日光変性、Solar Elastosisなどと呼びます。
この施術によりコラーゲンや新しく皮膚を作る力を刺激し、皮膚の光老化や加齢老化を防ぎ、エイジングケアのみならずリバイタライゼーション（肌質の改善、若返り）を目指します。
また、PRX-T33®に含まれるコウジ酸にメラニン生成抑制作用があり、施術を繰り返す事により美白効果が期待できます。

マッサージピール（コラーゲンピール）の施術間隔と回数

最短1週間に1回の施術でまずは4〜5回行うと効果的です。そのあたりで同メニューを継続する価値があるのか、他の施術がいいのかなど、肌質管理の今後の指針についてまたアドバイスをさせて頂きます。

治療の流れ

メイクや日焼け止めなど何も塗らずにお越し下さい。塗っていらっしゃる場合は、予約時間より少し早めにご来院頂き予め落として下さい。

ダウンタイムとアフターケア

ターンオーバーの促進により、術後当日～数日後に乾燥、皮むけが生じる事があります。ご自身では剥かず、摩擦を避けて下さい。術後1週間はＵＶケアや保湿を特に重点的に行って下さい。
トレチノイン、ハイドロキノン、ニキビの塗り薬で刺激感のあるものは、マッサージピールのひりつきや皮むけがおさまってから再開して下さい。

メイク、洗顔、入浴

当日より可能です。強くこすらないようにして下さい。UVケアや保湿を特に重点的にお願い致します。

リスク、副作用

接触皮膚炎（かぶれ）、発赤、かゆみ、皮むけ、かさぶた、色素沈着

※本治療は自由診療です。
日医薬品医療機器等法上の承認：国内未承認、ダーマペン：EMA（European Medicines Agency：欧州医薬品庁）承認
医薬品医療機器等法上に基づき、当院の医師が国内販売代理店より個人輸入の手続きで入手した医薬品を使用します。国内においては、他の同一の性能を有する承認品はありません。個人輸入において注意すべき医薬品等について詳しくはこちらをご覧ください。諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

施術を避ける箇所、受けられない方

・皮膚炎、傷、感染症のある所
・トレチノインやベピオなどピーリング作用のある外用剤によるひりつきが残っている所
・妊娠中の方
・極度の敏感肌で治療に不適と診断された方
・トリクロロ酢酸やコウジ酸に対して過敏症のある方

他施術との比較