赤い色素に反応するレーザーで、ニキビの赤い跡や赤アザなどの治療に使用します。
【赤いニキビ跡など】色素レーザー(ダイレーザー)
あきらめていたニキビの赤み跡に
こんな人にオススメ
- ニキビの赤い跡が消えない
色素レーザー(ダイレーザー)とは
波長590±10nm、パルス幅300μsecのレーザーで、赤い色素によく反応します。
美容皮膚科に通うとルビーレーザー・炭酸ガスレーザー・ピコレーザー・アレキサンドライトレーザーなど色々な名前のレーザーを耳にする事と思いますが、これらのレーザーは波長やパルス幅といった要素がそれぞれ異なり反応する組織が変わってくるので、治療目的によって適切なレーザーを選んで使用します。赤い色素(赤血球の色素など)に対しては下記のグラフにある通り、500台後半の波長が吸光度が高く、色素レーザーは最も適応が高いレーザーの一つといえます。
色素レーザー(ダイレーザー)の効果と適応
レーザーが赤い色素に反応し、そこで熱に変換され赤い部分を選択的に破壊するため、色調改善が期待できます。自由診療ではニキビの赤い跡に用います。保険診療では単純性血管腫(赤アザ)・苺状血管腫・毛細血管拡張症などに用います。水曜日に当院美容皮膚科を受診された際に、それが保険適応のものであれば、改めて別日に保険適応にて治療致します。
色素レーザー(ダイレーザー)の施術間隔と治療回数
施術間隔は2~4週間に1回です。治療するものや照射に対する反応の強さによって変わってきますので、照射した際に次回の照射目安日をお伝え致します。
治療回数に関しては、シミなどと違って1回で取れるということはなく、照射するたびに段々薄くなっていくものです。症状の程度によって回数は大きく異なってきますが、最低5回程度は照射すると見込むのがよいでしょう。
治療の流れ
メイクや日焼け止めなど何も塗らずにお越し下さい。塗っていらっしゃる場合は、予約時間より少し早めにご来院頂きあらかじめ落として下さい。
照射は多少痛いや熱いなど感じる事がありますが、我慢できる範疇です。
ダウンタイムとアフターケア
施術直後、照射部位がやや紫がかった色味になる事がありますが、特に塗り薬は必要なく2~3週で徐々に色が薄くなっていきます。また、直後はひりつきを感じる事が多いですが、だいたい当日か翌日にはおさまります。稀に皮膚の表面が崩れて浸出液が出る事などがあります。その際は受診して下さい。基本的には、次回の照射まで特段気にしたケアをする必要はございません。
ある程度強く反応させないといけないようなものでは、照射数週間後に照射部に茶色い色素沈着が生じる事があります。これはレーザーの熱エネルギーによるもので、顔であれば個人差はありますが半年ほどかけて軽快していきます。
また、繰り返しの照射により、赤みは改善しますが白抜けする事があります。これはニキビ跡や毛細血管拡張症への照射ではほぼ起きませんが、苺状血管腫や単純性血管腫(赤アザ)への照射にて稀に起こります。
メイク、洗顔、入浴
いずれも当日から可能です。ひりつきがある間は強くこすらないようにして下さい。
リスク、副作用
一時的な色調の濃化、紫斑、発赤、腫れ、掻痒、感染症、色素沈着、色素脱失
施術を避ける箇所、受けられない方
・皮膚炎、感染症のある所
・トレチノインやニキビのピーリング作用のある塗り薬によりひりつきや皮むけが残っている所
他施術との比較
赤い色素に対するレーザーとしては、他に波長595nmのVビームや、波長1064nmのロングパルスヤグレーザー(当院にあり)などがあります。機械設計が異なるので細かい効き方の違いはありますが、これらも良いレーザーです。あるレーザーでうまくいかなかった赤い病変の治療が、レーザーの種類を少し変えたら効いたという事例もありますので、今まで上記のレーザーで効きが良くなかった方も当院のレーザーを試してみる価値はありますし、逆も然りです。
料金(税込)
- ■赤いニキビ跡
- 1か所 or1㎠以内 1回
- 2,200円
- 顎 1回
- 11,000円
- 顎 5回
- 44,000円
- 両頬 1回
- 15,400円
- 両頬 5回
- 71,500円
- 全顔 1回
- 20,900円
- 全顔 5回
- 93,500円