いしだ皮フ科・美容皮膚科東大宮の地で、地元の方も気軽に通いやすい美容皮膚科を。

長らく保険診療で積み上げた皮膚科知識をベースに、まじめな美容皮膚科をご提供致します。

  1. いしだ皮フ科について

    アットホームでフレンドリーな
    美容医療を

  2. キレイへのこだわり

    正しい美容皮膚科は正しい診断から

  3. ご来院時のお願いニャ

    水曜日は完全予約制、自費となります。

  4. 診療時間、アクセス

    毎週水曜日10時~18時半受付
    JR東大宮駅東口徒歩1分

イソトレチノイン(ロアキュタン)とは
イソトレチノイン(ロアキュタン)の成分と効果
イソトレチノイン(ロアキュタン)の飲み方
イソトレチノイン(ロアキュタン)の副作用
同意書
内服ができない方
注意事項
料金

イソトレチノイン(ロアキュタン)とは

ニキビ治療の先進国である欧米では、ニキビの治療の基本薬で、1982年にアメリカのFDA(日本でいう厚生労働省)でニキビ治療薬として承認されており、保険診療で良くならないニキビにも効果があります。日本ではまだ厚生労働省の認可がおりていないため保険が適用されていません。服用に関しては以下の説明をよくお読み下さい。正しく使えば重症のニキビをも治療できる薬です。

イソトレチノイン(ロアキュタン)の成分と効果

イソトレチノンはビタミンA誘導体であり、皮膚のターンオーバーを早め、毛穴が詰まらないようにします。また、皮脂の分泌を抑える作用・アクネ菌に対する抗菌作用・抗炎症作用を持ちます。

・低用量イソトレチノインによる中等度ニキビ患者638名の研究
中等度ニキビ患者638名を、イソトレチノイン1日20㎎で6カ月治療し、12〜20歳の患者の94.8%、21〜35歳の患者の92.6%のニキビが治癒しました。
その後4年間のにきび再発は、12〜20歳の患者で3.9%、21〜35歳の患者で5.9%で、
主な副作用は、軽度の肝機能異常が4.8%、血液検査での軽度の脂質レベルの上昇が4.2%でした。

・179名のイソトレチノイン治療1クール後の3年間の追跡調査
35%:再発がみられらなかった。
27%:抗生剤内服で、再発ニキビをコントロール出来た。
23%:再発し、イソトレチノインの再投与の適応となった。
16%:塗り薬治療で、再発ニキビをコントロール出来た。

・イソトレチノイン治療の再発に関する研究
1日0.5mg/kgの投与で再発率39%、1日1mg/kgの投与で再発率22%でした。
1クールの合計服用量が体重(kg)×128㎎以上で、その後の再発がより抑えられやすくなります。
なので、期間を決めてなるべく一気に十分な量を服用する方が効果的です。

イソトレチノイン(ロアキュタン)の飲み方

服用前にご自身で妊娠反応尿検査をして頂きます。ピルを服用している方は検査不要です。通院間隔は2-4週ごとです。服用に伴い採血を行います。美容皮膚科の日とは別の日に保険診療でのニキビ治療も患者様の状態に合わせて併用し、保険診療と自由診療の良さを両方活かして、最短でニキビ問題の解決へと導きます。5-6か月服用したら1クール終了です。再度服用が必要な際は、2か月以上休薬してから2クール目を行います。

イソトレチノイン(ロアキュタン)の副作用

・よく見られるもの
唇や口角の乾燥、ドライアイ、鼻血が出やすくなる
手足などの皮膚のかさつき、皮むけ、かゆみ、赤み

・稀なもの
爪の変形、頭痛、全身の多毛
吐き気、嘔吐、長く続く頭痛、視力障害、聴覚障害、腹痛
薬疹

同意書


未成年の方は保護者の方のサインが必要ですので、保護者の方と一緒にご来院ください。一緒にご来院できない場合は承諾書が必要になります。承諾書はこちらからダウンロードできます

内服ができない方

妊娠中または妊娠の疑いのある方
授乳中の方
成長期の方
(女性は15歳未満、男性は18歳未満の方。骨端線が閉鎖して身長が伸びにくくなる可能性があります。成長期で身長が伸びている方は使用できません)

精神疾患、心疾患のある方

肝機能障害のある方

中性脂肪、コレステロールの高い方

ビタミンA過剰症の方

・過去にイソトレチノイン製剤でアレルギーを起こしたことのある方、パラベン・大豆・ピーナッツアレルギーのある方
・レーシックを受けて6ヶ月経過していない方:レーシック手術の前後6ヶ月はイソトレチノイン服用禁止です。
・ビタミンA製剤(サプリを含む)内服中の方
・フェニトイン(アレビアチン、ヒダントールなど):相互作用で骨を弱くする副作用増強の可能性。
・テトラサイクリン内服中(代表:ミノマイシン、ビブラマイシン、アクロマイシン):相互作用で頭痛の原因となる頭蓋内圧を上げる副作用が強くでる可能性があります。
・ステロイド内服中(プレドニン、セレスタミン、デカドロンなど。相互作用で骨を弱くする副作用増強の可能性があります。
喘息の治療で使用される吸入のステロイド薬、ステロイド外用剤、喘息発作等の治療で行われる短期的なステロイドの点滴はイソトレチノインと併用可能です。

注意事項

・服用中は定期的な採血が必要です。
・他者と共有しないようにしてください。
・女性:服用中及び服用後6か月は妊娠不可、授乳不可となります。FDAでは妊娠不可期間は1か月となっていますが、より安全を期するため6ヵ月としております。投与中及び投与後半年は確実な避妊のため低用量ピル併用を推奨します。妊娠中、またはロアキュタンを服用中に妊娠した場合、短期間あるい少量でも胎児に先天異常、流産、早産、死産の危険性が高いためです。
・男性:服用後1か月は避妊必須、献血不可です。
・服用忘れても次回に二回分飲まないで下さい。
・服用中及び服用後6ヵ月間は献血をしないでください。血液は妊婦に使用される可能性があり、胎児がロアキュタン(イソトレチノイン)に曝露する可能性があります。
・効果が現れるまで、最初の1か月程度は症状が悪化する事がありますが、これは正常経過の範疇ですのでご安心下さい。
・服用中は皮膚のターンオーバーが早まってバリア機能が低下し日焼けしやすいので、日焼け止めの外用と内服を使用し、長時間紫外線を浴びないようにして下さい。
・服用中は皮膚のターンオーバーが早まってバリア機能が低下し過敏になるため、顔のケミカルピーリング等をする時は事前にご相談ください。
・イソトレチノインは光の感受性を高めるため、内服中に光やレーザーを受けると、シミや色素沈着、瘢痕の原因となる可能性があります。
・レーザー照射や他治療との間隔
内服中も可能:トーニング、ジェネシス、フィラー
内服終了1ヵ月後より可能:レーザー脱毛、光脱毛、IPL レーザースポット照射系全て
内服終了3ヵ月後より可能:CO2レーザー、CO2フラクショナル、ハイフ、ダーマペン、ポテンツァ、サブシジョン、抜歯やスレッドリフト等の小手術
内服終了6ヵ月後より可能:美容整形などの大きな手術、レーシック

・ワクチン接種について
ワクチン接種とイソトレチノインとの相互作用は、安全性試験が行われていません。そのため、原則ワクチン接種は服用中、服用終了後1ヶ月間は控えていただきます。
健康上の利益がリスクを上回る場合で(熱帯地域への渡航時のワクチンや医療従事者のB型肝炎ワクチンなど)、どうしてもワクチン接種が必要な場合、ワクチン接種まで2週間以上休薬し、接種後は不活化ワクチンは24時間・生ワクチンは3週間空けてからイソトレチノインを再開してください。

インフルエンザワクチンは、イソトレチノインとの相互作用による副作用、副反応は報告なく、諸外国の状況を鑑みて、受けても問題ありません。

料金

1か月分(20mgごと)      16,500円(税込)
※重症の方は40mg,60mgなどと量を多くする必要があり、その分の料金がかかります。