ほうれい線やしわ、目の凹みクマなど凹凸を補正する治療です


”テレビで見るようなパンパンな顔になるのが怖い”
とよくご相談を頂きますが、当院のコンセプトは
ごく自然なアンチエイジングや輪郭補正です。

こんな人にオススメ

・涙袋が欲しい方
・唇が薄く困っている方
・ほうれい線が以前より目立ってきた方
・目の下の凹みクマが気になる方
・額やこめかみの形を整えたい方

・真顔の状態でもしわが刻まれたままの方
・1回で変化が欲しい方
・顎が引っ込んでしまっている方
・スレッドリフト(糸)に抵抗がある方
・フェイスリフト(手術)に抵抗がある方

目次

  1. 深いしわの組織状態
  2. 目のクマ、ほうれい線の治療での考え方
  3. ヒアルロン酸の薬剤について
  4. 当院のヒアルロン酸の4つの特徴
  5. ヒアルロン酸の施術可能部位
  6. 施術の流れ
  7. ダウンタイムとアフターケア
  8. リスク、副作用
  9. 料金

深いしわの組織状態

しわとたるみの皮膚断面の図

深いしわとは上の図で真皮性のしわと分類される状態で、表皮や真皮の浅い部分までが折れ曲がり、皮膚のたるみも加わって、真顔でもしわがついたままになった状態をいいます。
例えば額などで、しわが真顔の時にはないけど眉毛を上げた時にできるといったお悩みであれば、ボトックスで額の筋肉を緩めてあげれば改善しますが、ほうれい線など真顔状態でも刻まれてしまっているものはボトックスでは治療できず、凹んだ部分を下からヒアルロン酸などで押し上げたり、スネコスなどで皮膚のコラーゲンを増やして対応します。

目のクマ、ほうれい線の治療での考え方

目のクマ

目のクマには様々な原因がありますが、深いものから順に、
・脂肪の配置と骨格の変化による凹凸の出現(加齢で増悪)
・皮膚の下の組織が透けて見える青クマ(若い頃からの人も多い)
・皮膚のたるみ、余りによるクマ
・アザなど真皮のメラニン過剰状態
・皮下脂肪の突出によって皮膚が裏から圧迫されている事での赤みを帯びたクマ
・擦れなどによる表皮の色素沈着
などが考えられます。このうちヒアルロン酸が対応するのは「脂肪の配置と骨格の変化による凹凸の出現」と青クマの一部です。当院を受診される方々のクマの原因は、経験上一種類ではなく上記の複数が原因の事が多く、必要な治療もご本人の希望の程度にもよりますがヒアルロン酸+スネコス、ヒアルロン酸の後にベビーコラーゲンスネコスの後にフラクショナルレーザー脂肪溶解or除去などと、その方のクマの原因を分析して複数組み合わせた方がきれいな結果になる事が多いです。もちろんいっぺんに全部をやる必要はなく、美容皮膚科が初めてで不安があるといった方は、予算内容ともに少しずつ始められても良いかと考えます。まずはご自身のクマの状態を正しく知る事から始まりますので、インターネットに溢れる情報を鵜呑みにせず、診察にお越し下さい。

ほうれい線

まず、ほうれい線がまったくない状態は不可能であり、笑ったり口を横に開く以上ほうれい線は必ずつくものです。真顔状態でのほうれい線の目立ちを軽減する事は可能です。
治療は、ほうれい線の外側の皮下脂肪量やそれに伴う皮膚の下垂・ほうれい線の上部(鼻付近)・下部(口元)で分けて考える必要があります。
外側の皮下脂肪量やたるみなどで頬の皮膚がほうれい線にかぶるようになっている方は、ヒアルロン酸だけで段差を埋めようとすると無理があり、外側の頬の脂肪溶解注射やたるみの治療で、段差として目立つ部分を軽減する必要があります。
ただし、脂肪溶解注射で壊した脂肪は元に戻せないので、一気に減らすより回数を多少わけて減らす方が望ましいです。皮膚のたるみがある方は脂肪を溶かしても余った皮膚は縮まらないので不適となります。
上部の部分は、骨や皮下組織の元々の配置や形態変化によるものなので、皮下の凹凸を補正するヒアルロン酸は良い適応となります。小鼻のわきに向かって凹みが増強するようなほうれい線などです。
下部の部分は、頬筋などが皮膚の裏から皮膚や唇を外側に引っ張る動きを繰り返した事による刻みジワとなっているケースが多いです。ここは皮下を補正するヒアルロン酸より皮膚の刻み凹凸を補正するためにスネコスによるコラーゲンの増生フラクショナルレーザーによる皮膚のリサーフェシングの併用が適しています。

ヒアルロン酸の薬剤について

アラガン社のジュビタームビスタ(ボリューマ・ボリフト・ボルベラ・ボライト・ボラックス)、鼻や顎をシャープにと整えるのに適しているGALDERMA社のレスチレンを主に使用します。

当院のヒアルロン酸の4つの特徴

①持続期間が長い
ヒアルロン酸は注入後、何か月か経つと吸収されなくなってしまいますが、当院で選定したヒアルロン酸は持続期間が他のヒアルロン製剤よりやや長く半年~1年程もつとされています。

②皮膚の動きに合わせて変形する
今までのヒアルロン酸は、注入すると中で固くなり、塊のまま動いたり、しこりとして触れる事がありました。当院で選定したヒアルロン酸は注入後もその柔らかい状態が保たれ、注入後も皮膚の動きい弾力性をもって対応します。そのため自然な仕上がりになりやすく、しこりになりにくいメリットがあります。

③アレルギー検査不要
非動物性ヒアルロン酸なので、事前のアレルギー検査が不要となります。また、含有蛋白量が少ないため、注入後に腫れや異物反応を起こしにくく安全性が高い事が特徴です。

④自然な仕上がりのため用意された、注入部位に合わせた様々な製品ライン

アラガン社ジュビダームビスタ
ボリューマ:顎、額、ほうれい線、マリオネットライン、頬のこけ、こめかみの凹み、目の下の凹みクマ
ボリフト:ボリューマと適応部位はほぼ一緒だがより柔らかい製剤を浅めに打ちたい時に
ボルベラ:涙袋、口唇など
ボライト:目の下のクマの浅い部分の仕上げ、顔全体のハリ、小じわ改善など

GALDERMA社レスチレンリド、レスチレンリドリフト
アラガン社のシリーズより水を吸いづらく、また丸まりづらい製剤なので鼻や顎、輪郭などシャープに整えたい場所に主に使用します。法令線にも相性が良いです。

ヒアルロン酸の施術可能部位

ヒアルロン酸施術可能部位


※当院では眉間、鼻の頭へのヒアルロン酸注入は基本的にお断りしております。血管走行を熟知していても、これらの部位への施術は血管塞栓による潰瘍や失明などのリスクがごく稀ですがあるためです。

施術の流れ

施術部位は何も塗らない状態でお越し下さい。メイクをしてご来院される場合は、予約時間の15分程前にご来院頂き、院内の拭き取りメイク落としなどであらかじめ落として下さい。
ご希望を細かくヒアリングしながら、注入デザインを行います。
注入には細い針を使用しますのでチクっとした痛みがありますが、予防接種程度とお考え下さい。
注入部位によってはマイクロカニューレという先が丸い針を使用します(3300円)。
ヒアルロン酸製剤には麻酔が混じっているものがありますので、注入を進めるにつれ痛みがやわらぎます。局所麻酔薬でアレルギーを起こした事がある方は事前にお申し出ください。
注入し、止血確認を行い、施術終了となります。

ダウンタイムとアフターケア

内出血、一時的な腫れ、注射痕、むくみ、異物感などを直後に感じる事がございますが、数日かけて徐々にひいていきます。当日は過度な飲酒や入浴など血行の良くなる事は避けて下さい。また、注入部位をマッサージしたり強く押さないで下さい。

リスク、副作用

左右差:左右に同じ量のヒアルロン酸を注入しても、元々の骨格の左右差など様々な条件から全く左右対称にはなりません。目や頬の高さの差など色々なバランスを加味し、丁寧なデザインを行います。万が一著しい左右差などが気になる場合は、2週間後以降を目処に修正をご相談下さい。

軽いもの:内出血、一時的な腫れ、注射痕、むくみ、異物感。過度な飲酒や、体が浮腫む状態になるとヒアルロン酸の水分保持力により水分を吸って一時的に少し膨れたように感じる事があります。
アレルギー反応:稀ですが、注入数日~1か月後などに、ヒアルロン酸が体にあわなく、注入部位近辺の多少の腫れが徐々に出現します。ヒアルロン酸溶解剤でヒアルロン酸を溶かして対処します。

ごく稀だが重いもの:
・異物反応による肉芽形成…数か月後にしこりとして現れます。ヒアルロン酸とは明らかに硬さが違うものです。ごく稀ですが、万が一出来た場合の解決方法は除去手術となります。
・血管塞栓による壊死、潰瘍…ごく稀ですが、数日以内に注入部位周辺の紫斑化、疼痛などをはじめに症状が現れます。ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸の溶解剤を注入し、ヒアルロン酸を溶かします。
・感染症:注入したヒアルロン酸に菌が膜を形成し(バイオフィルム)感染症を起こす事がごく稀にあります。元々重症の糖尿病やニキビが多くある方、免疫抑制剤内服中の方はリスクが高くなります。ヒアルロン酸溶解剤と抗生剤で治療致します。

料金



お悩みの部位や症状の程度よって必要注入量が変わってくるため、ご相談ください。一般にほうれい線両側で1-2本、クマ両側で1-3本、顎で2本程度、涙袋両側1本以内、唇1本以内の事が多いです。マイクロカニューレ(鈍針)を使用する箇所はその針代3300円/回がかかります。注入で余った薬剤は同日違う部位に注入するか、当院にて短期間保存し後日同部位の継ぎ足し注入または違う部位で製剤と相性が合う箇所に使用可能(施術料3300円)です。