当院は、ニキビ&ニキビ跡治療に特に力を入れております。
ニキビは多くの方が悩む疾患です。しかし、全国的なアンケートではニキビに関する受診率や治療満足度は低く、ニキビがあっても受診せず放置しがち、正しい治療法が分からない、十分に満足してもらえる治療が提供できていない、といった現状があります(※1)。
私が美容皮膚科専門クリニックに勤務していた時にも、「保険診療を受診した事はないが、ニキビを治しに美容医療のレーザーを受けに来た」「皮膚科でニキビの塗り薬を処方されたが良くならないためダーマペンをしに来た」「自己判断でニキビにステロイドを塗っていた」など、患者さまも迷い果てた結果、まず一番に行うべき治療から逸脱した所に頼ってしまっている様子に多々直面し、これはどうにかしなければと考え悩んだものです。
①今あるニキビを治す
②ニキビが新しく出来ない皮膚環境を作る
③ニキビ跡もきれいに治す
この順番で、患者さまがニキビから解放され、素肌でいられるような状態を提供できればと考えております。
- いしだ皮フ科/美容皮膚科のニキビ治療の強み
- ニキビ治療中のスキンケアについて
- ニキビ/ニキビ跡治療の流れ
- いしだ皮フ科/美容皮膚科のニキビ治療
- いしだ皮フ科/美容皮膚科の赤いニキビ跡の治療
- いしだ皮フ科/美容皮膚科の茶色いニキビ跡(色素沈着)の治療
- いしだ皮フ科/美容皮膚科の凹みニキビ跡(クレーター)の治療
- ニキビ跡治療メニュー一覧
いしだ皮フ科/美容皮膚科のニキビ治療の強み
当院のニキビ治療の強みは、保険診療と自費診療の両方に長けている点です。
自費メインの所は保険の知識が乏しく、保険メインの所は自費の知識が乏しい事が往々にしてあります。それぞれの良い点を上手く取り入れれば、もっと良い医療を患者さまに提供できるはずです。保険診療ひとつとっても、色々ある飲み薬塗り薬の選び方・塗り方・受診時の処置・生活指導の内容次第でその質は大きく変わります。「以前皮膚科で薬を処方されたが良くならなかったし・・」と諦めず、お悩みをお聞かせ下さい。本気で治したい想いに、本気で応えます。
ニキビ治療中のスキンケアについて
洗顔は1日2回、保湿を欠かさない
洗顔の頻度としては1日2回程度がちょうど良いでしょう。刺激感のある塗り薬も保湿を同時に行うことで使用できる事がありますので、洗顔後はしっかり保湿をし、お薬を塗って下さい。
炎症性ニキビへのニキビパッチの使用は要注意
ニキビパッチを貼ることにより、掻いたり擦れたりとった物理的ダメージを防ぐ、紫外線を防ぐなどのメリットがありますが、ニキビパッチの中には薬剤などの成分が配合されているものがあり、それによる皮膚炎やニキビ悪化の恐れもあります。パッチを使用したい場合は医師にご相談下さい。
炎症性ニキビへの化粧は低刺激のものを薄く
油性の化粧品を分厚く塗る事は、毛穴を詰まらせコメド(白ニキビ、黒ニキビ)をできやすくしてしまう事からオススメできません。炎症性ニキビの部分のメイクアップに関しては、低刺激でノンコメドジェニックテスト済の保湿性のあるものを使用して下さい。
ニキビ/ニキビ跡治療の流れ
現在炎症性ニキビがある方、ニキビが新しくできてしまう方は、保険診療にてその治療から始めますので水曜日以外の平日や土曜日の午前に受診して下さい。
ニキビ跡の治療は、ニキビが治って跡だけになってから始める方が金銭的な無駄が生じずオススメです。さらに、ダーマペンなどは炎症性ニキビを避ける必要があります。そのため、まずは現役のニキビを治す事に全力を注ぎましょう。治療には色々なコツがありますが、一つ挙げるとすれば飲み薬を切らさないようにする事です。ちょっと良くなったら受診の期間が空き、悪化したらまた受診するといった途切れ途切れの治療では、一向にニキビ顔から脱却できません。
いしだ皮フ科/美容皮膚科のニキビ治療
保険診療をベースに行います。
まずは飲み薬、塗り薬を適切に使い、継続的な治療をしっかり行います。ニキビの薬は種類が多く刺激性のある薬もありますので、症状の変化や使い心地などを都度ヒアリングしながら、患者さま一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療計画を組みます。
自費レーザー、小林式絶縁針
レーザーによる補助療法として、色素レーザーを使用します。ニキビの赤い部分に反応して治療の補助となります。
また、小林式絶縁針でニキビの原因となる毛穴の皮脂腺を破壊します。表皮にダメージを与えず皮脂腺にだけエネルギーが伝わる効果的なニキビ治療です。アクジェンやアグネスの大元となった歴史のある機器です。
自費内服
内服治療で自費のものに、スピロノラクトン、低用量ピル、イソトレチノイン(ロアキュタン)があります。当院でも取り扱いはございますが、位置づけとして保険診療をしっかりやってその上での選択肢となります。
治療メニューリンクはこちら:
→ファボワール
→イソトレチノイン(ロアキュタン)
→スピロノラクトン
自費外用
外用治療で自費のものにはケミカルピーリングがあります。
角質や角栓を溶解し、詰まり・毛穴を改善する補助療法となります。ニキビ以外にも肌の質感改善の効果が期待できます。その他当院では院内製剤として各種外用剤を取り扱っています。
また、ニキビによく似て鑑別が難しい疾患の中には、日本で取り扱っていない(保険の効かない)薬がよく効くものがあります。海外の文献や最新の知見を積極的に取り入れ治療にあたりますので、なかなか良くならないニキビは、その診断も含め是非ご受診下さい。
治療メニューリンクはこちら:
サリチル酸マクロゴールピーリング、ミラノリピール、マッサージピール、
色素レーザー、各種内服、各種外用
いしだ皮フ科/美容皮膚科の赤いニキビ跡の治療
赤いニキビ跡は、まだ炎症が残っている状態や、ニキビの炎症で傷ついた組織を修復するため新しい毛細血管が一時的に増えている状態です。医学的には炎症後紅斑/Post Inflamatory Erythemaと呼びます。赤い色素に反応するレーザーを何度か照射する事で、早期治癒が期待できます。
→色素レーザーはこちら
いしだ皮フ科/美容皮膚科の茶色いニキビ跡(色素沈着)の治療
「ニキビの色素沈着が気になる」と受診される患者さまの多くが茶色い色素沈着と感じているものが、専門の偏光拡大レンズ(ダーモスコピー)で見ると、実はメラニンの茶色ではなく炎症や毛細血管の赤み残りだったという事がよくあります。
そのニキビ跡が茶なのか赤なのかによって治療方針は大きく違ってきますので、ここは丁寧に診断しないといけません。まずはご自身のニキビ跡の状態を正しく把握する事が重要ですので、ニキビ跡にお悩みの方は一度診断を受けにお越しください。
いしだ皮フ科/美容皮膚科の凹みニキビ跡(クレーター)の治療
ニキビのクレーター(凹み跡)は、浅いもの、深いもの、クレーターの形状により異なる治療法を選択します。
浅いものはヴェルヴェットスキンやダーマペンを繰り返し行っていく事で、だんだん目立たなくなります。
深いものはダーマペンなどの治療では弱いため、炭酸ガスレーザーフラクショナルや、傷の縁をぼかすように炭酸ガスレーザーの面取り照射を行います。照射した部分に成長因子成分を添加すると、傷を治す力を高めてより早くクレーターが目立たなくなる効果が期待できます。
その他、サブシジョンといってクレーターの部分の固く線維化している組織を外す治療や、場所によっては凹み跡ごと細かく切り取って縫ってしまう方法もとる事があります。
icepick scarと呼ばれる鋭く深いニキビ跡では、TCAピーリングも選択肢の一つとなります。
いずれの治療も回数がかかるものですので、根気よく続ける事が重要です。
→ヴェルヴェットスキンはこちら
→CO2(炭酸ガス)フラクショナルレーザーはこちら
→TCAピーリングはこちら
ニキビ跡治療メニュー一覧
※1:本邦における尋常性痤瘡のアンケートによる疫学的調査成績2018 谷崎 英昭, 林 伸和, 大川 司 他